麻酔科
日本麻酔科学会麻酔科認定病院
麻酔科専門医/指導医:山中 明美
麻酔科では、手術患者様が安全、安心、安楽に周術期(術前から術後まで)を
経過できるように、適切な管理を行っております。
手術という治療は、患者様の身体に大きな侵襲がかかります。
麻酔は、外科医が治療に専念できる状態を作る一方で、
その大きな侵襲から患者様を守る役割を担っています。
手術室入口
手術室前廊下
麻酔の種類
全身麻酔 |
脳に麻酔をきかせて意識をとります。 静脈麻酔薬や吸入麻酔薬を使います。 意識がなくなると呼吸も止まるため、手術中は人工呼吸を行います。 |
腰椎麻酔 |
腰から注射をして脊髄の周りに局所麻酔薬をいれます。 薬が効いている間は、お腹から下の感覚がなくなります。 主に下腹部や下肢の手術で行います。 |
硬膜外麻酔 |
通常、全身麻酔や腰椎麻酔と併用して行います。 背中から硬膜外腔という脊髄の入っている空間の外側に 細いチューブをいれ、手術終了前から鎮痛薬の注入を開始します。 |
伝達麻酔 |
脇から注射をして腕の神経の周りに局所麻酔薬をいれます。 主に腕や手の手術で行います。 |
局所麻酔 | 手術を行う部分に局所麻酔薬を注射します。 |
術後鎮痛
術後は硬膜外チューブや点滴から痛み止めを使い、痛みの少ない術後を
過ごせるようにしています。
手術件数
平成23年分(H23.1.1~H23.12.31、手術室で行われた手術)
全身麻酔 279例、腰椎麻酔 160例、その他麻酔 157例
1 | 術前検査 | 血液検査、心電図、胸部レントゲン写真の検査等を行います。 |
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2 | 食事及び 水分摂取の制限 |
食事は手術室に入る6時間前まで、水分は2時間前までと しています。ただし、病気によってはその時間を 長く取ることもあり、肉類などの重たい食事は 8時間以上あけて頂いています。消化管の手術前には 術前保水液という水分をお渡ししています。 |
3 | 入浴 |
手術前日や手術当日午前中に入り、手術部位を 清潔にすることが望ましいです。 |
4 | 手術室へ搬入 |
手術室に看護師と共に向かいます。歩ける方は歩いて 手術室まで来てもらっています。その際は手術着を着ますが、 手術着の下には使い捨てのショーツ、トランクス、女性には 手術用ブラジャーを用意しています。 |
5 | 麻酔導入 |
手術室では手術台に寝て心電図モニターを装着し、 血圧を測ります。その後、点滴に麻酔の薬を入れますので、 すぐに眠たくなります。 |
6 | 手術 | |
7 | 麻酔覚醒 |
手術が終了したら、麻酔の薬を中止します。 患者様は徐々に目を覚まします。 |
8 | 退室 | ベッドで病棟に戻ります。 |